愛隣コラム&ニュース


2012年06月22日 金曜日中国事情

瀋陽での日本企業の分譲住宅販売その3

私が一番注目している日本式マンションは、管理が良いとの評判が高い、中国のトップクラスのブランド 「万科」 と東京建物、京阪電気鉄道、鹿島建設が組んでいる 「春河プロジェクト」 である。


コラム43 瀋陽の建設1.jpg

コラム43 瀋陽の建設2.jpg

コラム43 瀋陽の建設6.jpg


この建設エリアは、地下鉄2号線 「青年公園」 駅より徒歩4分くらいで、政治、商業、文化施設が集まる場所になる。
弊社の瀋陽事務所からも徒歩7分くらいで行かれ、近くのメイン通り 「青年大街」 には、 「シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ」 や 「ハイアット ホテルズ&リゾーツ」 の大手外資系ホテルを中心としたショッピングセンター・マンション・オフィスビル等の複合型大規模開発も進行している。


日本のPC工法技術を初めて取り入れたというこのプロジェクトには、鹿島建設のノウハウがふんだんに生かされていることだろう。
中国の建設業は先進国に比べて遅れているので、日本の鹿島建設に代表される大手企業と提携し、優れた建築技術を取り入れながら、寒冷地での工期短縮と品質向上を目指している。


モデルルームの前庭にPCパーツが、まるでオブジェのように置いてある光景を中国では初めて見たが、今まで瀋陽にない工法技術なので、これもセールスポイントの一つになっているのだろう。


コラム43 瀋陽の建設3?1.jpg

コラム43 瀋陽の建設3?2.jpg

コラム43 瀋陽の建設3?4.jpg

コラム43 瀋陽の建設3?5.jpg

コラム43 瀋陽の建設3?6.jpg


4月の販売開始日の翌日に見学に行ったが、万科ブランドと日本式の内装付き物件なので、人気が出るのは予想していたが、120室販売予定のところ、一日半ですでに100室販売済みというのは正直驚いた。


驚いた点はもう一つあり、ブランドとしての人気だけではなく、中国では狭い部類になる100m2以下のスペースを上手に使った日本式の収納と内装デザイン、そして品質は最近見たマンションの中では一番良いものだった。

日本の狭小住宅の収納ノウハウは、今後の中国のマンション販売には大きな武器になるだろう。


例えば、この春河里マンションの96m2 (3LDK) の場合、1平米(内装付き)で18,000元から、そのうちの内装費は1平米2,800元からで、管理費は1平米4元とのことでした。

駐車場は、1平米25万元から30万元でした。

★96m2(3LDK・内装付) 約2160万円からで、管理費約5千円
 駐車場 約312万円から375万円


最近の中国不動産投資は厳しくなってきているので、中間層をターゲットにした100m2以下の物件が、買いやすく、売りやすいということで、人気が出てきている。


◆瀋陽・春河プロジェクトの概要 (東京建物HPより)
 所 在 地  遼寧省瀋陽市瀋河区
 敷地面積 81,379 m2
 建築面積 分 譲 マンション 330,184m2 (約2700 戸)
  分譲駐車場 71,173m2 (約3200 台)
  商 業 用 途 43,974m2
  オ フ ィ ス 50,820 m2
 事業期間 2011年から2016年 (予定)
 事 業 者   東京建物株式会社、瀋陽万科房地産開発有限公司、
       京阪電気鉄道株式会社他1 社