瀋陽について


遼寧省の省都であり中国東北地方最大級の都市


瀋陽市は、北京の前の首都で中国の東北に位置し、遼寧省の省都であり中国東北地方最大級の都市です。
また、経済的重要性から省クラスの自主権をもつ副省級市にも指定され、大幅な自主権が与えられている都市でもあります。(副省級市の市長は副省長と同じ序列)

※中国東北地方 (2010年 1億3,421万人) 遼寧省、吉林省、黒竜江省、内モンゴル自治区
※日本 (2010年 1億2,752万人) 世界の人口順位で10位

中国東北3省+1自治区を管轄する日本国総領事館は瀋陽市にあります。



瀋陽市の人口 810万人(2010年)
・遼寧省 4,374万人 (2010年)
・吉林省 2,746万人 (2010年)
・黒竜江省 3,831万人 (2010年)
・内モンゴル自治区 2,470万人 (2010年)
瀋陽市の面積 12,924km2
  • ・東京都: 2,187km2 新潟:12,583km2
  • ・東京・埼玉・千葉・神奈川の面積の合計: 約13,558km2
瀋陽市のGDP 2003年のGDP1,603億元から2009年のGDP15,065億元までの6年間で、毎年14%以上の経済成長を維持し、中国の中でも近年急速に発展している都市の一つです。

瀋陽市の将来性


瀋陽を中心とした半径200km圏内は、石炭、石油、天然ガス、鉄などの豊富な資源と古くから重工業を中心とした技術力の高い、人口150万人以上の8つの大都市(瀋陽,鞍山,撫順,本渓,営口,遼陽,鉄嶺,阜新)があります。
2010年4月、国務院は「瀋陽経済区」を国家新型工業化総合改革試験区とすることを承認し、上記8都市を高速道路・鉄道の整備等により相互に連結させ,瀋陽を中心とした一大経済圏を形成する計画を立て、2020年までに東北アジアの重要経済集積地とすることを目標としております。

日系企業の進出は大連に比べるとまだ少ないが、2008年に伊勢丹(中国東北地方1号店)、2009年に無印良品・ユニクロ、2010年にはヤマダ電機の中国国内1号店が瀋陽に開店しており、三菱地所も香港企業と組んで、延べ床面積約8万平方メートルのアウトレットモールを2012年春に開業を予定しております。

東芝エレベータは、2005年に敷地面積約23万平方メートルに工場を建設し、重要な中国市場において最大規模の昇降機生産拠点を構築しております。

積水ハウスは、瀋陽市が進める国家プロジェクトの産業団地「現代建築産業パーク」の中核企業として、2011年4月に敷地面積30万平方メートルに鉄骨住宅の生産工場を着工、中国国内向け次世代省エネ・高性能工業化住宅需要に対応する拠点として進出されました。

※現代建築産業パークは、中国における先進の工業化住宅および建材・住宅設備の生産と供給拠点として、「低炭素」・「持続可能な発展」等をテーマとした国家プロジェクト

韓国ロッテグループは、複合テーマパーク(百貨店、スーパー、ホテル、映画館、遊園地、オフィス、マンションなど)を建設すると発表、投資額は10億ドル規模で、すでに20万平方メートルの建設予定地の使用権を落札しております。

「シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ」や「ハイアット ホテルズ&リゾーツ」等の大手外資系ホテルを中心としたショッピングセンター・マンション・オフィスビル等の複合型大規模開発物件もスタートしており、日本企業の進出も増え、瀋陽の内需の大きさと将来性を実証しております。


瀋陽市のインフラ


瀋陽駅はレンガ作りの駅で、東京駅をモデルに作られたと言われております。
現在は、拡張中の瀋陽北駅が高速列車を含む発着の中心で、北京・天津・大連・長春・ハルビンなどへ向かう主要幹線鉄道5本、全てが経由する中国東北地方最大の駅となっております。

瀋陽駅にアクセスする地下鉄1号線が2010年に開通し、北京・上海・広州・天津・深圳・南京に続いて7番目の地下鉄開通都市となり、中国東北地区で最初の地下鉄となりました。
2号線は建設中ですが、瀋陽の地下鉄は11号線まで建設計画があり、何年かかるかわかりませんが、大都市にふさわしく都市鉄道ネットワークの充実が楽しみなところです。

遼寧省は中国東北地方で唯一海に面しており、省都である瀋陽から各港までは大連港約360km、営口港約150km、錦州港約190km、丹東港約280kmとなり、高速鉄道・高速道路も整備され、物流面を考えても便利な場所に位置しております。


瀋陽市の観光


瀋陽は清朝が北京に遷都するまで国都となっていたので、瀋陽故宮・副陵・昭陵をはじめ帝王陵墓郡など世界遺産にも登録されている文化遺産が多いことから、中国国内における国家歴史文化名城に指定される観光都市となっております。

1931年9月18日に、南満州鉄道の線路を爆破した柳条湖事件の現場のすぐ横に建てられた九・一八歴史博物館は、中国側からみた満州事変以降の「侵略」と「抗日戦争」の歴史がジオラマ等を多用した展示により描かれております。

瀋陽オリンピックスポーツセンターは、2008年の北京オリンピックの際に建設された6万人収容できる競技場で、サッカーのグループリーグ(日本対オランダ戦)で使用され、海外のアーティストのコンサートも開催されています。


瀋陽市との友好都市

札幌市(1980年)、川崎市(1981年)、浜松市(2010年)、佐世保市(2011年)、デュッセルドルフ(独)、トリノ(伊)、シカゴ(米)、イルクーツク (露)、 ソンナム(韓)等と友好交流都市関係を結んでおります。