愛隣コラム&ニュース


2011年10月11日 火曜日中国事情

疑心暗鬼

先月出張した際に、タクシーを降りた道路の脇で、老人が杖をついてヨロヨロと歩いていたので、「倒れたら危ないね。」と現地スタッフに声をかけた。
スタッフは慌てて、「倒れてもすぐに助けないでください。監視カメラの無いところでは、老人が倒れても、すぐに助けることができない。」と言っていた。

理由を聞くと、過去に倒れた老人を助けた人が、その助けた人のせいで転倒して怪我をしたと老人に言われ、賠償金を取られそうになったことがあるそうだ。
幸い、その場にあった監視カメラのお陰で濡れ衣ははらされたが、この事件以来、皆怖くて老人を助けられなくなったとのこと。
倒れた老人が、自分で倒れたから助けてください、と言わない限り助けられないようだ。

生活に困ってやった?老人の行為で、このような社会現象になっていることは、何とも寂しい限りです。